ハンガリーのワインは2100年の歴史があるとされ、ヨーロッパの中でも古くからぶどう栽培が盛んでした。5世紀ころには契約の儀式にワインが使われていたことが知られています。16世紀半ば、オスマン帝国(トルコ)が侵攻したことでワイン産業は長きにわたって低迷しましたが、17世紀末からワイン産業は復活し、トカイワインを筆頭にしたハンガリーワインは当時の世界最高水準のワインと評価されていました。19世紀にはフランス、イタリアに次ぐ世界第3位の一大ワイン生産国としても知られていたほどです。しかし、ワイン産業はソ連支配下で再び奈落の底を味わうことになりました。この底からも、1989年にソ連のくびきを脱することで抜け出し、国を挙げてワイン産業の復活を期すことで、今では世界からの高い評価を復活させています。